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2003.10.31

術式とクリニックの選定

2003年10月某日
あれから年月は流れ、ある時近視矯正手術も大きく進歩していることを知った。今の主流はLASIK(レーシック)らしい。0.01の強度近視でも1.0~2.0まで回復できるというもので、マイクロケラトームというカンナのようなメスで角膜にフラップ(ふた)をつくり、それをめくってからレーザー照射によって角膜を削り、フラップを元に戻す、という方法である。
しかしいろいろ調べていくと、LASIKには合併症や感染症など、危険がイッパイであるということが分かった。最も安全性が高く、狙い通りの矯正視力が得られるのはスーパーPRKだそうだ。ただしその手術をやっているのは日本で一ヶ所だけらしい。五反田の参宮橋アイクリニックである。ここの奥山院長は近視矯正手術の権威であるロシアの故フィヨードロフ博士に学んだそうで、彼自身もその博士から手術を受けたのだそうだ。また、新しい手術を採用する前にはまず彼自身や彼の家族で臨床実験(?)するのだそうだ。これは信頼がおけそうである。もっとも、LASIKよりスーパーPRKの方が優れていると言っているのは奥山院長だけのようではあるが・・・。問題は他でやっているLASIKに比べて費用が高いということだが、なんと言っても大事な目の手術である。金に糸目はつけまい、そう思ってHPから資料請求した。さらに私の場合総費用はいかほどか?と言う質問を投げた。なぜならスーパーPRKは近視度数によって費用が異なると書いてあったからである。
参宮橋のHPには次世代の手術としてIntra LASIK(イントラレーシック)について少し触れてあった。マイクロケラトームの代わりにレーザーケラトームを使用してフラップを作成するものである。LASIKではフラップ作成の精度が術者の技量に依存されるため、下手をするとフラップが完全に取れてしまったりすることがあるが、Intraはコンピュータ制御によりその危険性を軽減したものらしい。奥山院長はスーパーPRKとIntra LASIKのハイブリッドが理想だと述べていた。なるほど、近い将来はIntra LASIKが主流になるのだろうが、今やるならスーパーPRKというところか。

しかし、さらに調べていくと、すでに日本でもIntra LASIKを実施しているところがあることが分かった。新橋の錦糸眼科である。HPによれば日本で唯一Intra LASIKを行なっているのだそうだ。東京以外にも大都市には設備を構えているらしい。いずれにしても家から近いのは新橋であるが。早速HPから資料請求し、総費用について質問した。
さらにさらに調べていくと、錦糸眼科以外にもIntra LASIKをやっているところがあることが分かった。西新宿の神奈川クリニック眼科CR-LASIKセンター(通称カナクリ)である。結局、参宮橋にしても錦糸眼科にしてもHPに書いてあることは古かったらしい。どっちもとっとと更新してください(2003年11月現在)。
さて、CRとはクリーンルームの略で、なんでも米国連邦規格209bにおける空気の衛生基準、クラス1000を満たした専用手術室を設けたらしい。つまり普通のIntra LASIKより衛生面で上を行くものだということだ。これはいいかもしれない。しかも通常CR-LASIKで両目50万円のところ、キャンペーン中で11月30日までにカウンセリングを受けるとCR-LASIKを38万円でやってくれるそうだ。Intra LASIKになるとプラス10万円なので48万円である。大方キャンペーン期間が過ぎると通常料金自体がキャンペーンの金額まで下がるのだろうが、ま、その保証はないし。とりあえず資料請求した。費用については質問しなかった。なぜならここは検査費用(5000円税別)と手術費用(税別)以外には一切お金がかからないからだ。術後の検査費用や薬代は手術費用に含まれているし、3年以内の再手術(必要な場合のみ)も無料。明朗会計である。

何日か経って、参宮橋アイクリニックや錦糸眼科に投げた質問の回答が届いていた。参宮橋への質問は、手術費用とそれ以外の費用はいくらか?という内容ものだった(もちろん実際には丁寧な文章で質問した)のだが、「60万円と5万円です。」という回答だった。なんとも素っ気ない。それに高い。一方、錦糸眼科からの回答は丁寧なものだった。ただ、錦糸眼科の費用には気になるところがあって、矢作院長によるオペは片目あたりプラス10万円なのである。HPには「どの医師も技量に問題は無いが、希望があれば院長が治療を行ないます。」などと書いてある。そうは言われても両目で20万円も違うとなると手術の質に違いがあるんじゃないのかと疑ってしまう。これを見て不信感を抱いてしまった。

それからまた何日かして、参宮橋、錦糸眼科から資料が届いた。それぞれ、奥山院長、矢作院長の著書が入っていた。奥山院長の本は「近視手術の前にゼッタイ読む本 スーパーPRKのメリット」というタイトルだった。この本の結論は、「LASIKよりスーパーPRKの方が優れている。」である。また最後の方にIntra LASIKのことを「奇跡のLASIK」などと書いてあった。すでにIntra LASIKをやっているところはあるのでこれを読んだ人はスーパーPRKよりIntra LASIKに流れていくんじゃないだろうか。そのくせ当の参宮橋ではIntra LASIKは扱ってないみたいだし。一方、矢作院長の本は「レーシックを超えた!最新Wave-frontレーゼック」というタイトルで、LASIKやLASEKについて当たり障りない内容になっていた、ような気がする。というのも、この頃にはすでにカナクリに気持ちが傾いていたので・・・。まぁ、どちらの本も読んで勉強にはなった。奥山院長の本は誤字脱字のオンパレードだけど。

しばらくしてカナクリからも資料が届いた。中身はHPに書いてあるのと同じ内容がパンフレット化されたものと、200万人来院記念キャンペーン中の広告というシンプルなものだったが、すでにカナクリに決めていたので、資料の中身は正直どうでもよかった。とはいえ気になることが無いでもない。カナクリはもともと美容外科、つまり整形とか豊胸とかやっているところなのだ(上に書いた200万人とは、それらも含めたカナクリ全体での来院数である)。まぁ、韓国では整形手術も市民権を得ているくらいだし、気にする必要は無いであろう。ちなみに韓国ではLASIKも非常に盛んに行なわれているらしい。日本からも2泊3日の格安LASIKツアーがあるくらいだ。そのため術後検査は帰国後日本の眼科で行なうことになるようだ。術後のケアが手術と同じくらい重要なのにこんなことでよいのだろうか。
ところで、LASIKは自由診療であるため保険が利かないのだが、生保の契約内容によっては手術給付金というのが適用される。私は朝日生命に加入しており、1年ほど前に担当のおばちゃんに更新を勧められて「保険王」というのに切り替えた。早速給付金がおりるか確認しようとしたが、肝心の証書が見つからない。面倒なので担当のおばちゃんに訊いてみたところ、医療特約で10日分の通院代が給付されると教えてくれた。通院代は1日当たり8000円なので10日分で8万円が給付されることになる。これは大きい。

ここで、私の結論を簡単にまとめておく。まず、角膜屈折矯正手術の種類には、RK、PRK、LASIK、LASEK、スーパーPRK、Intra LASIKがある。細かくは他にもあるようだが割愛。
RK、PRKは軽度近視しか治せない、既に過去の技術である。
LASIKは、術後翌日にもよく見えるようになるが、マイクロケラトームによるフラップ作成には医師の技術が求められる。また合併症が発生しやすい。
LASEKは、角膜表面を薬液でふやかして薄くめくるため角膜が薄い人でも適用されるが、術後しばらく保護用のコンタクトレンズを使用する必要があるし、LASIKより視力の回復に時間を要する。また、LASIKに比べ痛みを伴う。
スーパーPRKは、術後の矯正視力を正確に予測できる。また、立体的にエキシマレーザーを照射するため術後も角膜表面のカーブが残せる。しかし、フラップを作らずに角膜に直接レーザーを照射するため、術後視力が回復するまでに時間がかかるし、痛みも伴う。そのため、まとまった期間仕事を休む必要がある。また、手術費用がLASIKより高価である(これは参宮橋でしかやっていないためかもしれない)。
Intra LASIKは角膜が平面化するのはLASIKと同じだが、レーザーケラトームの使用により、より薄くより安全確実にフラップを作成することが出来るため、角膜が薄い人でも適用されやすい。追加矯正が必要な場合でも適用されやすい。ただしLASIKよりは多少痛みが出るし、LASIKより高価である。新しい技術のため予後が不明(もっともLASIKの歴史も長くはない)。
こうやって見るとLASEKがベストのようにも思えるが、とにかく最新のIntra LASIKに決めた。
カナクリのHPからカウンセリング&検査の予約を入れる。11月1~3日の3連休のいずれかが希望だったが、予約が一杯とのことで、4日(火)の11時からとなった。

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コメント

スーパーPRKについては、術後にヘイズと角膜不正乱視が出るケースがあるようです。
現在、裁判になっているようですので、ご参考まで。

投稿: field_isle | 2006.02.08 23:08

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